2011年6月29日水曜日

カメノコハムシ

カメノコハムシ 亀子金花虫 亀子葉虫
Cassida  nebulosa Linnaeus, 1758
甲虫目>ハムシ科>カメノコハムシ科

【更新歴】
 2011.06.26 成虫
 2011.06.29 交尾、食餌植物

○ 2011.06.26 成虫
  • 近所のアカザで

○ 2011.06.29 近所で
  • 糞のようなものは見つかりませんでした。
  • 食餌植物はアカザだったようです。

2011年6月27日月曜日

アメリカミズアブ

アメリカミズアブ 亜米利加水虻
Hermetia illucens (Linnaeus, 1758)
ハエ(双翅)目>ミズアブ科> Hermetiinae亜科

○ 2011.06.22 家のフヨウの葉の上で
  • 小さい頃、便所バチなどと呼ばれていたような気もしますが、戦後の帰化昆虫だそうですので、触角の短いコウカアブ(後架虻)の方だったのでしょう。
  • 複眼の模様が面白いです。
  • (6/27)その後、観察していたら、このちょっと平べったい触角を交互に上げ下げしていましたが、匂いを感知していたのでしょうか、飽きない動きをしてくれます。

参考  アーチャーンさんの我が家の庭の生き物たち


イネクビボソハムシ

イネクビボソハムシ 稲頸細金花虫 稲首細葉虫
Oulema oryzae (Kuwayama, 1929)
甲虫目>ハムシ科>クビボソハムシ亜科

○ 2011.06.18 幼虫 里山で

  • ドロオイムシ、イネドロオイムシと呼ばれている。 
  • 背負っているのは、自分の糞
  • イネをかすり状に食害し、株全体が白っぽくなってしまうそうです。


○ 2011.06.26 蛹 近所で
  • 白い繭の中に、黄白色の4mm程度の蛹が入っているそうです。

○ 2011.06.26 成虫 近所で

  • 成虫はあまり問題とされていませんが、やはりイネの葉を食害しています。



2011年6月24日金曜日

ヒシモンヨコバイの類

6/23 庭のフナバラソウで
ヒシモンヨコバイの類 菱紋横這
Hishimonus sp.
カメムシ目>オオヨコバイ科>ヨコバイ亜科
  • 翅の中ほどに菱形の大きな褐色の紋があるのが特徴です。
  • MOKUROKUでは、Hishimonus属には、ヒシモンヨコバイと1978年に新たに発見されたアライヒシモンヨコバイとが登録されています。
  • この2種は、外観上は、アライヒシモンヨコバイのほうが全体に赤みがかっているほか差異は認められないとされており、越冬行動(ヒシモンは卵で、アライは成虫で)、配偶行動(振動信号)には差異があるそうです。
  • 食餌植物に、フナバラソウは入っておらず、庭には、クワ、バラ、マサキ、ハクチョウゲ、ヒノキなどがあり、食餌植物では分けられそうにありません。このため、ヒシモンヨコバイの類としました。
  • ネットを検索していたら、アライヒシモンヨコバイの発見者である新井裕氏の論文(オープンアクセス)が見つかりました。



トリバガ科sp.

6/23 庭で
トリバガ科sp. 鳥羽蛾
チョウ(鱗翅)目>トリバガ科>属不明


参考 多摩蛾廊さん トリバガ科sp.(1) ここには、ヨーロッパのサイトまで載っていました。



2011年6月23日木曜日

ヒメアカホシテントウ


6/22 羽化した成虫

ヒメアカホシテントウ(ヒメアカボシテントウ) 姫赤星瓢虫
Chilocorus kuwanae  Silvestri, 1909
甲虫目>カブトムシ亜目>テントウムシ科>クチビルテントウムシ亜科

  • 最初に、奇妙な蛹をみつけたのは6/19 マサキにいくつもの蛹がついていました。
  • クサグモの巣に覆われていたり、甚だしいのは、巣についているものもいました。
6/19 マサキの葉についていた蛹
  • どうも、ヒメアカホシテントウの蛹らしいので、毎日見に行くと、幼虫や成虫などもウロウロしていました。

6/20 ウロウロしていた幼虫
  • そして、6/22 すでに羽化して、色もついていた、一番上の写真の個体や羽化したばかりで、まだ、体色が定着していない個体を見ることができました。

6/22 羽化したての個体

一番上の個体の脱皮殻

  • そういえば、5月上旬に、ウメやモモで、カイガラムシをガリガリと齧っていたのも、この幼虫のようです。
  • マサキでも、カイガラムシをガリガリ齧ってくれるのでしょう。

5/8 桃の木でカイガラムシを齧る幼虫









チャイロハバチ

【更新歴】
2011.06.21 ヘクソカズラにいた幼虫を追加
2011.06.12 成虫
2011.06.21 幼虫(ヘクソカズラ)

庭のキク科の葉の上にいた個体
 
その後、庭で飛んでいた個体

チャイロハバチ 茶色葉蜂
Nesotaxonus flavescens (Marlatt, l898)
ハチ(膜翅)目>ハバチ(広腰)亜目>ハバチ科
  • 6/12 家の庭で 
  • ルリチュウレンジなどと同様に土の中で蛹になるのでしょうか?それにしてもなぜ、羽化したての状態で葉の上にいたのでしょうか、脱皮殻などは見当たりませんでした。また、幼虫の食餌植物であるヘクソカズラもそばにはなかったと思います。
  • 草むしりの途中で見かけて写真だけ撮っておいたのですが、勢い余って一緒にむしってしまったのか、見当たらなくなってしまいました。


2011年6月20日月曜日

ルリシジミ 瑠璃小灰蝶

【更新歴】
2011.06.11 成虫と卵
2011.06.12 成虫の開帳と産卵シーン
2011.06.19 幼虫

2011.6.19
 何日か幼虫を探していたのですが、やっと見つけました。すでに、だいぶ大きくなって、シジミチョウの幼虫らしくなっていました。

2011.6.12
 翅を拡げてくれました。開帳及び産卵シーンを追加
縁取りが大きく、白っぽく見えるので、夏型♀のようです。

二枚目に緑がかった卵がついているのが見えるでしょうか。

2011.6.11
 成虫と卵
ルリシジミ 
Celastrina argiolus ladonides (de l'Orza, 1869)
チョウ(鱗翅)目>シジミチョウ科
  • 6/11 庭のクララで産卵中の♀
  • 翅の表側は綺麗なので粘って見ましたが、翅は開いてくれませんでした。
  • クララの蕾に卵を産んでいましたが、無事に育つかどうか



2011年6月17日金曜日

Nacerdini ナガカミキリモドキ族

Tribe Nacerdini Mulsant, 1858

Oedemeridae カミキリモドキ科
○2011.05.20 庭で
  • 5/20 家の庭で 動き回るので、シャーレで撮影
  • 鮮やかな緑とオレンジ色
  • 本種の体液も、有毒成分であるカンタリジンが含まれており、体液に触れると皮膚炎を起こすそうです。
  • ネットで検索していたら、1958年の論文が見つかりました。アオカミキリモドキの有毒物質について(CiNii 論文PDF

2011.06.17
 その後、カトウカミキリモドキというよく似た種などがいることが分かりました。腹部の写真を撮っていませんので、判別がつきません。タイトルを”Nacerdini ナガカミキリモドキ族 ”としました。


ドウガネサルハムシ 銅金猿金花虫

Scelodonta lewisii Baly, 1874

244211211100
Chrysomelidae ハムシ科
Eumolpinae サルハムシ亜科
○2011.06.15 庭で
  • ハムシは似たものが多く難しいです。
  • たぶん、ドウガネサルハムシ

2011年6月15日水曜日

ドヨウオニグモ

2011.06.14 庭のメマツヨイグサで
2010.09.17 小貝川ふれあい公園のコツブキンエノコロで


ドヨウオニグモ 土用鬼蜘蛛
Neoscona adiantaWalckenaer 1802)
クモ目>48コガネグモ科>ヒメオニグモ属
  •  それぞれ♀と思われます。
  • 土用は、夏の土用(7/20頃から18日間)あたりで見られるとの意味なのでしょうか?それとも土用のころには、成体が見当たらなくなるの意味なのでしょうか?
  • 上の写真は、メマツヨイグサの葉を糸でつないで中に潜んでいたところです。
  • 年2化(6-7、9-10)とされているので、頭胸部に黒条が見られる下の写真はいわば秋型なのでしょうか?

参考 石神井公園のクモくも蜘蛛・蟲



カマキリタマゴカツオブシムシ

カマキリタマゴカツオブシムシ 蟷螂卵鰹節虫
Thaumaglossa rufocapillata Redtenbacher, 1867
甲虫(鞘翅)目>カブトムシ亜目>カツオブシムシ科>マダラカツオブシムシ亜科


  • 6/11 庭のクララにいました。3-4mm程度
  • 色々調べたのですが、見当がつかず、お世話になっている「むし探検広場」で伺いました。園長さんありがとうございました。
  • なんと、カマキリの卵(全部については、卵鞘というようです)をホストとするとは驚きました。いろいろいるものです。クララのそばでカマキリの卵鞘を探したのですが、残念ながら、見当たりませんでした。
  • 言われてみると、ヒメマルカツオブシムシと似ているような気がします。なお、ヒメマルカツオブシムシは、マルカツオブシムシ亜科だそうです。



2011年6月14日火曜日

ナガメ 菜亀

Eurydema rugosa Motschulsky, 1861

カメムシ目カメムシ科
2011.06.14 4ないし5齢幼虫
 早速、発見したメマツヨイグサの周辺を探すと、マメグンバイナズナにナガメの幼虫がいました。凹凸の具合などがそっくりで、ナガメの幼虫だったと思われます。

2011.06.13 2齢幼虫(脱皮直後)
 見当がつかないため、カメムシBBSでお伺いをしたところ、管理人の”かりしうす”さんから、体色が定着していないときは、非常に難易度が高いこと。発見した箇所で成長を確かめたらとのアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
脱皮直後は発色しておらず真っ赤
脱皮殻

2011.04.02 ノジスミレにいた成虫

アシナガバエ科の類

6/14
こちらのほうが足が長いようです
6/13
アシナガバエ科の類

  • アーチャーンさんが、”ニセ”アシナガキンバエとされているハエと似ています。
  • 同定困難なのを承知しているのに、とても綺麗なので、つい撮ってしまいます。



ナガヒョウタンゴミムシ

ナガヒョウタンゴミムシ 長瓢箪芥虫
Scarites terricola pacificus  Bates, 1873
甲虫(鞘翅)目>オサムシ亜目>オサムシ科>ヒョウタンゴミムシ亜科

  • 6/10 庭の土いじりをしていたら、反り返って、固まっていました。
  • クワガタかと思いましたが、どうも様子が違います。どうも触角も変です。そこで、土の中にいたので、ゴミムシの類を調べたところ、ナガヒョウダンゴミムシでした。なにやら、遠い昔見たような気もします。
  • ホソヒョウタンゴミムシに似るとされますが、中肢の脛節外縁の端部に棘が1本しかなく、前背板が後方に向かってやや狭まることから、ナガヒョウタンゴミムシとしました。
  • 畑などに普通のようです。


参考
  保育社 原色日本昆虫図鑑・上(昭和30年)P24
     子供のころ使っていた図鑑ですが、さすがにボロボロです。


2011年6月13日月曜日

アカバナトビハムシ

2枚目は♀と思われます。

アカバナトビハムシ 赤花跳葉虫
 Altica oleracea (Linnaeus, 1758)
甲虫目>ハムシ科>ノミハムシ亜科
  • 6/13 庭のメマツヨイグサの葉の上で 4mm程度
  • 和名、分類はMOKUROKUによりました。
  • Altica属には12種が登録されているのですが、そのうち11種にはカミナリハムシの名がつけれられており、いわばカミナリハムシ属です。このためでしょうか、アカバナカミナリハムシとされている方もかなり多いようです。
  • なお、Altica属については、MOKUROKUではノミハムシ亜科としていますが、Wilipediaなどでは、Galerucinae ヒゲナガハムシ亜科とされています。
  • たしかに、跳んで逃げるので、ノミハムシというのはよくわかるのですが・・・



2011年6月12日日曜日

エゾホソガガンボ?

 一寸のハエの掲示板のNo.6975のスレッドに、キイロホソガガンボの仲間(35種いるそうです)について、掲載されていますが、やはり、なかなか難しいようです。
 表題に?を追加することとします。(7/1)

2011.06.12 ♂の画像を追加
 早速、庭を探してみると、♀3、♂1が見つかりました。
一寸のハエの画像からみてもエゾホソガガンボ♂のようです。
やはり、複眼の間は突出しています。
 ♂も♀も平均棍が一様に黄色ではなく、中が黒っぽくなっているのが印象的でした。
 いずれにしても、標本と生態写真では、いろいろ異なることが多いのでしょう。
 念のため、♂の尾部の拡大です。



2011.06.11 ♀
エゾホソガガンボ 蝦夷細大蚊
Nephrotoma cornicina (Linnaeus, 1758)
ハエ(双翅)目>ガガンボ科>ガガンボ亜科
  • 6/11 つくばの家の庭で 
  • これも普通種であるキイロホソガガンボと似ているのですが、複眼の間に隆起があることなどから、エゾホソガガンボ♀ としました。
  • 北隆館の原色昆虫大図鑑ⅢP286には、複眼の間に隆起があるとは記載されていないのですが、昭和7年の日本昆虫図鑑P179では記載されており、また、外国のサイトですが、BioImages: The Virtual Field-Guide (UK)のNephrotoma cornicinaの♀の写真などを参考にしました。
  • また、大図鑑では、エゾには、腹節背板の中央1条、側縁1条、及び第8腹節は黒色となっているのに対し、キイロでは、腹部は黄色だが、各節背板に3角形の黒紋を有するとなっており、側縁や第8腹節の記載がないことも勘案しました。
  • なお、まったく同じ写真をキイロホソガガンボとされているサイトも多いので、ご検討ください。
参考 一寸のハエも五分の大和魂 ♂の標本が載っています。

 ♂が見つかるとわかりやすいのかもしれませんので、探してみたいと思います。



2011年6月11日土曜日

クワナケクダアブラムシ 桑名毛管蚜虫

Greenidea kuwanai (Pergande, 1906)

アブラムシ科
ケクダアブラムシ亜科
○2011.06.11 家の椚で
6/11 家のクヌギで
  • ニホンケクダアブラムシと似るが、クヌギにいたこと、及び、脛節の基部1/3程度が暗色のため、クワナケクダアブラムシとしました。
  • なお、桑名とは、明治の昆虫学者桑名伊之吉博士の名前からとられたのでしょうか?
参考 虫ナビ





2011年6月8日水曜日

アオオビハエトリ♂

アオオビハエトリ 青帯蝿捕(蜘蛛)
Siler cupreus (Simon, 1888)
クモ目>ハエトリグモ科>オビハエトリグモ属(Siler)
  • 6/7 家の庭で 5mm程度
  • 触肢には毛が多く、膨らみがあるので♂と思われます。
  • 青帯の名がよくわかります。複雑な色合いで光の加減で光沢が見え、とても綺麗です。
  • 前からみると、やはりハエトリです。


 reference
  虫ナビ

 なお、Siler vittatus (Karsch 1879)とされる方もいらっしゃいますが、Synonyms とされていうようです。